DEVELOPMENT研究開発
IoTへの取り組み その1
こんにちは。
前回は第四次産業革命やIoTについて色々と書かせていただきましたが、今回はこの分野における我々の取り組みについてご紹介させていただこうと思います。
まず1つ目は社内での取り組みとなりますが、試験運転の遠隔監視装置です。
我々の主力製品の1つである舶用ポンプにおいて実機による試験運転は機器メーカーとしてとても重要な位置付けとなっております。
一昔前までは試験運転を行う時は人が運転場につきっきりでストップウォッチをにらみながら定期的に圧力や流量、温度、電流値等様々なデータを手作業で記録してまとめ、その性能を確認、検証する作業は人手を使って行っていました。
これには労力がかかるのはもちろん、計器の見間違い等のヒューマンエラーが起こったり、また、長時間にわたる計測の間隔にも限界がありました。
近年では様々な計測機器やデータロガーも進化し少しずつ製品分析の精度や扱いやすさも向上してきました。
そして、現在の取り組みとして上がるのが遠隔監視制御です。
例えばポンプの試験運転から取得する様々な計測ポイントに出力付きのセンサーを配置し、それを1箇所に集積し任意の間隔でデータを蓄積します。さらに、そのデータロガーにゲートウェイと呼ばれるインターネットが接続された無線によるデータ発信装置を連結し、遠隔から集積されたデータと合わせてリアルタイムで現状の確認もすることができます。
つまり、我々は身近にあるパソコンやスマートフォン、タブレットからいつでも試験運転の状況が確認できる状態となっているわけです。
また、遠隔から発停の信号も送ることができるのでいつでもどこからでも試験運転を停止させたり、稼働させたりすることができます。
更に、事前に取得しているセンサーの値に対して上限や下限を設けることによりコンピューターが自動で停止させたり、自動で任意のメールアドレスに連絡がくる仕組みも確立されています。
まさに機械とインターネットが繋がったIoTによる取り組みといったことになります。
今後もこのような取り組みを積極的に行い、主力製品はもとより、それらの性能を測ること自体に対する技術革新にも力を入れていきたいと思います。
さて次回はこの遠隔監視制御の技術を応用して、我々が他に取り組んでいる分野としてある農業に対してのIoT製品についてご紹介させていただきますので宜しくお願いします。