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開発製品のご紹介【後編】(舶用水耕栽培装置)
こんにちは。
今年の夏もいよいよ暑さ本番に近づき、我々技術開発メンバーも随所で汗をダラダラ流しながら日々のものづくりに取り組んでおります。
さて、今回は前回に引き続き、舶用水耕栽培装置についてより詳しく製品紹介・後編をお送りさせていただきます。
前回は水耕栽培についてご説明させていただきましたが、船舶では長期航海に出る中で船員さんの野菜不足は必至となっており、水耕栽培装置を船内に取り入れることで野菜不足の解消、そして船内における癒しの効果も大きく発揮するということで開発に取り組んできました。
これまで数種類の型式をリリースし、実際に船舶へ搭載して活用して頂いております。
160株仕様 80株仕様
160株仕様 120株仕様 丸型
“舶用”となる条件として最も重要になるのはやはり船体が航行中に揺れている状態でも問題なく野菜の栽培ができることです。もちろん事前にテストする必要があるので社内に船舶の揺動を模した試験装置に試作品を搭載し実際に揺らした状態で装置の適正の確認も行っています。またそういった機構と合わせて、船内で忙しい船員さんの手をできるだけとらないように給液や肥料の調整も自動で行い、LEDやFANも設定した時間にON/OFFを自動で繰り返します。そして、捕虫器や空気と水の殺菌装置も搭載しており、あらゆる面から栽培に適した環境を作り出しています。
また、装置内の画像や温度、湿度、養液の肥料濃度、pHの値をセンサーで取得しデータをため込んでおり、もし栽培で問題が起きたときには、そのデータを我々に送ってもらって社内の農業の専門家に分析してもらい、遠隔地からも栽培アシストができるようになっています。
今後はもっとコンパクトに組み立てやすさも考慮し、お客様から頂いた要望を取り入れて更に進化したタイプを開発すべく引き続き目標に向かって取り組んでいきます。